看護師が耳鼻咽喉科で働くと身につくメリットとは

耳鼻咽喉科の看護師として働くメリットは、「時間が経つのが早く感じられること」です。具体的には、耳鼻咽喉科は地域のかかりつけ医として多くの患者が来院するため、常に対応に追われて診療時間が驚くほど早く経過していきます。やることがなくて暇で仕方なく時間がゆっくりとしか経過しないように感じられるよりも、常に体を動かして充実した時間を過ごせる方がいいと考える方にとっては耳鼻咽喉科で働くことに大きなメリットを感じられるでしょう。

時間が経つのが早く感じられるということは、患者対応をスムーズにこなせるということでもあります。とくによくある疾患に関しては、その症状に詳しくなるでしょう。耳であれば中耳炎や外耳炎、鼻であればアレルギー性鼻炎、喉であれば睡眠時無呼吸症候群などは患者数が多く、たびたび対応するうちに検査や対処法について多くのことを学ぶことができます。経験を重ねるうちにより患者に寄り添えるようになり、信頼感のある看護師に成長していけるでしょう。

また、さまざまな人との連携もできるようになります。耳鼻咽喉科ではその医療機関内で完結する症状の患者もいれば、形成外科や口腔外科といった他の科と連携しなければならないこともあります。また、補聴器などを作成する業者との連携も欠かせないもので、患者のためには必要に応じてこまめな連絡をすることが必要です。そのため、それぞれの専門分野について理解し、患者にとって最適な治療を受けられるように連携する力が身につきます。